「たいへん,たいへん!」3年生の子どもたちが慌てて職員室にやってきました。見ると,帽子の中に生きた小さな小鳥のひなが入っています。じっとしていますが,羽をばたつかせたりあたりをきょろきょろ見たりと元気な様子です。何のヒナかは分かりません。(児童撮影)
飼うことはできないので,職員室前の植え込みのそばにそっと放し,様子を観察することにしました。
茂みの中でひなは「ピリッ,ピリッ。」と元気にさえずっていました。しばらくすると,エサをくわえた2羽の小鳥が茂みのそばに現れ,ひなにえさを与えていました。親鳥の目の周りが白く,みどり色の背中や褐色の体の様子から,この鳥はメジロだと分かりました。
上の写真が職員室前の植え込みです。この中に下の写真のように,メジロのひなを放してとまらせました。
少し時間が経ってからのぞくと,ひなの姿も親鳥の姿もありませんでした。ひなは少し飛ぶことができたので,親鳥といっしょにどこかに飛んで行ったのでしょうか。
迷子のひな鳥と優しい親鳥の姿に,鳥たちが元気に生きていくことを願わずにはいられませんでした。